Leicaが好きだという話

ただ好きなものを語りたいという記事。
前回続きになります。

1.Leicaが好きだという話

その前に悪いところ

 AFは使えない。不便とは言わないけど、便利と思う機能はない。
 重たい。正直、重い。
 フルサイズのミラーレスが充実した今となっては、小さくもなく、割とでかい。

 でも、この悪いところがすべて愛おしいです。

 好きなところ

レジファインダーがすごい。

 Leicaのファインダーは、簡単に言うと”写ルンです”みたいに、本体に小窓がついていて、そこを覗いて撮影します。なので、装着したレンズを通して見てるわけではなく、ただの窓を覗いて撮影します。
(それに対して、一眼レフカメラはカメラの中心に覗くところがあって、鏡を使ってうまいことレンズを通して撮影します。なので、望遠レンズを装着すれば拡大して見えるし、広角をつければ広く見えます。)

 ”写ルンです”との違いは、2つあって、ブラストフレームと距離計です。

 ブラストフレームは、つけるレンズによってこれくらいの範囲が映りますよ。っていう枠のこと。
 ファインダーの中に白い枠が出てきます。(装着するレンズによって切り替わる)

*LeicaM9マニュアルより

 このブラストフレームのいいとこは、見えている範囲の中でどこを切り取るのか。というのを楽しめるところです。あと、レンズを変えなくても、画角の確認ができるのも少し便利。

 距離計は、ピントを合わせる機能です。
 一眼レフは、自分の目で見て、ピントを合わせますが、レジファインダーは、ファインダーを覗く中央に小窓のような四角いエリアがあって、その中に2つの景色が写っていて、その2つが重なったところにピントがあう仕組みになっています。

*LeicaM9マニュアルより

 M型Leicaと一眼の比較の文章で、よく「M型Leicaの方が、ピントの精度が高い」と書いてあって、「いや、そんなわけないだろ」と思っていたのですが、使っているとこの2重像の仕組みの方が精度が高いと言うことがよくわかります。
これは、ミラーレスのピーキングみたいな感じです。
 一眼だとファインダーを覗いて視力だけでピントがあっているかどうかは正直わからない。
   例えば、りんごの手前の部分にバシッと合わせられるかというと難しいというか、感覚的な話でしかなくて、正確とは言えない。だから、ピーキングとかAFのピッピを頼りにピントを合わせていました。
 でも、レジファインダーだとこれが2重像でぴったりどこにピントを合わせるか調整できるんです。斜めのものとかにピントを合わせるとよくわかるのですが、もう点で合わせるくらいの精度です。
 AFやピーキングでやってたことが全部マニュアルでできるのだから、最高に楽しい。
 そして、この2つの仕組みを電気制御ではなく、機械的な機構で実現しているというすごさ。

使い込むほどに美しくなる

 機種にもよるけど、M9-Pのボディは真鍮の塊から削り出しで作って、それに黒いペンキを塗ってあります。

これを使い込んでいくと、擦れて下地の真鍮が出てくるんです。
使い手の癖がそこに表れる。使い込むほどに、美しく変化していくんだから素晴らしい。

*左手の人差し指がかかるところの真鍮が出ていた。愛おしい。

 M3のころは、単純にいい素材として真鍮を選んだのだと思います。
ですが、今となっては、他に丈夫で軽くて、安い素材はたくさんある中、あえて、真鍮を採用するところがLEICAという会社のすごいところだと思います。

他にもあるけど

シャッター音とか、底蓋の仕組みとか、センサーとか
他にもあるけど、長くなりすぎるのでまたの機会にします。