ミルトへ

今日はミルトで展示のお手伝い。

遊木童さん、木工房ピヨモコさん。木工家のお二人と一緒に既存の壁画を撤去し、内部に配置替えを行う。
作業しながら、作品作りについて話をした。

木工家の友人、知人も多いので、普段からいろんな話をするけど、木工家と大工は、同じく木材を使ってものづくりをするけど、仕事内容は結構違う。

個人的な印象としては、大工は基本的に1点ものを作ることが多くて、1点ものを作ることへの抵抗があまりない。
それに対して、家具作りは、それぞれのプロダクトがあり、同じものを多数作ることが多いので、1点ものは特別な位置付けにある感じがする。

ここの違いは、コストに対する意識の違いもあって、大工は、1日いくらというざっくりとした仕事をしているのに対して、家具作りの方は、製品原価を考えたものづくりをしている。
工事という大きな仕事の中で1点ものを作っているのと製品の価格の中でものを作っているのとでは、そこのシビやさが変わってくるのかもしれない。

家具作りの精度や手間、材料のコストをみると、とてものこの値段では作れないなー。どうやったら作れるんだろうと興味が広がる。

遊木童さんが、全て一点ものという作品作りをしているという話になり、「いやー、家具でそれはかなりの変態っすねー(褒め言葉)」と3人で笑った。

家具を作る職種でも、木工作家さんと家具作家さんは、結構違うし、小物を作る人も結構違う。
大工も、木造とマンション系、店舗内装屋さんも結構違う。

それぞれ違っていて、相違点と共通点とその周辺の話がいつも面白い。

午後からは、MAYAMAXXさんの展示の準備を手伝う。

MAYAさんの仕事をしてから、ものすごくいろんなことを学んだ。
その中の1つに、何に絵を書くのか?という違いを知った。
紙、板、キャンバス、その他いろんな素材。
描き心地という点はわからないけど、素材の違いでこんなに印象が変わるんだなと驚いた。さらに、同じ素材でも、そこからさらに素材の個性の世界が広がっている。
絵を描く方なら当たり前のことなんだろうけど、自分にとっては大きな学びであった。作品における素材の選択はいつの時点でされるのだろうかというのも個人的に興味深い。

キャンバスに描かれた新しいシリーズの作品もあり、また全然違う作品だった。
かわいい子も、かっこいいやつも、親近感がわく作品もあって、もっとじっくり見たかった。
展示が始まったら、またじっくりとみに行かなくては。

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