旭川で短角牛の自然放牧をされている「のびのび舎」様の牛舎新築工事。
【のびのび舎】
北海道旭川市東旭川町東桜岡で短角牛を飼っています。
のびのび舎の牛は、扉のない小屋で、好きな時に山に出掛けます。優しい目をした牛たちです。
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外観
内部
中央で区切られ、コンクリート土間の手前に牛を入れ、奥には重機を格納します。
牛を入れる手前は、内部清掃のために重機が通り抜けできるようになっており、
屋根の一部は、光を入れるために透明なポリカーボネート波板を貼っています。
さらに正面にも開口部をつけ、開放的で明るい空間になっています。
閉じられた空間ではなく、広々と開放的。
風通しも良く、夏の日差しを避けたい牛たちが快適に過ごせるようにしています。
冬場も開口部を密閉せず、防風ネットで雪を防ぎます。
自然環境に近づけ、病気になりにくい丈夫な牛を育てるためです。
屋根を伸ばしたアプローチ
「普通の牛小屋っぽいのはヤダ」という牧場主のための空間です。
収穫した野草やハーブをぶら下げて乾燥させたり、椅子とコーヒーを用意してちょっと一息。
とても気に入っていただき、「ずっとここにいて仕事しなくなるなぁ」と笑っていました。
3寸勾配の山
小屋を建てている時に、相棒の後木大工が正面の山が牛小屋と同じ形であることに気が付きました。
悩みに悩んで決まったこの形ですが、「あ、これでよかったんだな」と思える瞬間でした。
しかし、嬉しい反面、最初からそれを意識してデザインできなかったことを反省し、
もっと周りに気を配らなければと気づかされました。
data
長さ 10m×幅7.2m
外壁 ガルバニューム波トタン貼り