壁です。
これだけだと何かわかりませんが壁なんです。
質感のある壁を作ってみたくて、悪戦苦闘しておりました。
手伝いをしてくれたみんなのおかけで、無事に壁が塗りあがりました。
ありがとうございます。
単純作業をしているとき、手を動かしながら色々なことを考えたりします。
今回、天井を一人で塗りながら考えたのは、”作り手の個性”。 規格化された工事現場において、作り手の個性は不要だし、むしろ排除されます。
個性は、仕上がりのムラであり、精度の低さであり、個性など必要とされることなどありません。誰がやっても同じように仕上がる。が正解の世界と言えます。
一方で、設計士さんが設計した空間においては、施工者の違いが出てきます。
それは、既製品を使わず、造作するものが多いから。そこでは作り手の違いは出てきます。
予算やスケジュールでの、”できるできない”という話と作り手に許容された自由の中での違いです。
ここでいう個性は、なんか変わったことやるって話ではなくて、個人差の話。作り手が違えば技術もクセも違うし、やっぱり、そこにその人のひととなりとか、温もりが出る。
それが伝わる空間は素敵なだと思います。なにかと設計とかデザインが注目されがちだけど、作り手の個性も大切にされるといいな。
少なくとも、「誰がやっても同じ」と思われるのは悲しい。
そうした中、ぼくの作り手としての個人差を”らしさ”として許され、しかも、北海道の農村で仕事ができているのは、針に糸を通すくらいの狭い狭いニッチな世界で生きながらえている絶滅器具種で、奇跡のようなことかもしれない。
何が言いたいかというと、皆様、ありがとうございます!!! ということです。
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