カウンターとガラスの接点。

カウンターとガラスの接点。

こういうモノとモノの接点は、何かしら処理というか仕組みが必要で、それを「納まり」と言います。
今回のパターンだと、端までカウンターの天板を伸ばして、溝をつけてガラスを入れるか。
それとも、その上にガラスの枠を置くか。
カウンターの天板を途中で切って、別のガラスの枠をつけるのか。

などなど、いろんな方法があって、今回は、最後のパターンにしました。

天板は、本当は30mmくらいあるのですが、正面から見て、薄く見えるように天板の角をL字にカットしています。
同じ処理をガラスの枠にもしているのと、枠の組み方を縦勝ちではなく、横勝ちにしています。
日本だと、横から木口が見えるという理由から縦勝ちにするのが一般的ですが、カウンターとのつながりを考えると下を伸ばした方がきれいだなと考えました。

一般的に「納まりがいい」とは、「簡単、早い」ことかもしれません。
自分にとって「納まりがいい」とは、たぶん「いい感じである」ということだと思います。
すごく曖昧な基準ですが、気を付けているのは、「技術的に高度」という理由で選ばないことです。

やはり、作り手なので、つい、めんどくさいことをしたくなるというか、何かに高度なことをしたくなります。
でも、これってすごい、これって難しいで選ぶのは、なんか違う気がするので、自問自答するように気を付けています。

もしかすると、人によっては、ぼくが「技術的に高度」なことををやっているように見えるのかもしれませんが、そんなことはなくて、いい感じに納まるのであれば、簡単な方法であったり、ざっくりした雑多な方法であっても、それがいいと思ってます。

一体、何が言いたいのか自分でもわからない、なんとも納まりの悪い「納まり」の話でした。

さて、今回で「駒パン」の現場の最後の写真となりました。
お店のオープンの時期などは、駒パンさんのアカウントにてご確認ください。

駒パンありがとうございました!

@komapanpan

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