墨壺とは、木材に加工する線をつけるための道具です。
最近は使われなくなった道具の一つですが、小屋は手刻みのため、yomogiyaではよく使う道具です。
墨をつけ、一つ一つ手仕事で作ります。
もちろん、機械も利用しますが、手仕事を大切にしたいと思っています。
祖父の物置で見つけました。
祖父は農家だったのですが、なんでも作る人なので、きっと使っていたのだと思います。
※形見ではありません。祖父は健在ですw
鶴や亀、龍などいろいろと彫刻したものが多いですが、あまりごちゃごちゃしたものが好きではないので、
曲線を大切にしたシンプルな形にしました。
仕上がりは、サウンドペーパーは一切使わず、削り跡を残した形しています。
材料はケヤキです。
本来、先端の部分は、糸をつける壺車をつけて、墨糸を打てるようにするのですが、
このように墨差しを置く場所にしました。
(いつも墨差しの置き場に困るので。。。)
溝はテーパー状になっており、挟めると逆さまにしても落ちてきません。
粗彫りをしてから、なかなか時間が取れず、2年以上そのままにしていました。
いざ作り始めると、2年前とは作りたい曲線や形が微妙に違うことがわかりました。
これは、成長だと思いたい部分ですが、「今」作りたいものと「2年前」作りたいかったものの中間的なものになってしまいました。
正直、仕上がりとしては、まだまだなと反省する部分が多々あります。
使っていく中で見えてくる部分もあると思うので、機会があったらまた挑戦したいと思います。
準備完了です。
材料が届いたら、旭川の牛舎の墨付けを始めます。