玄翁の柄を仕込む

GW中に折れてしまった玄翁の柄を仕込み直しました。

折れてしまった柄

これは折れてしまった柄です。
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桜の枝木から作ったものですが、ちょうど小さな節があり、そこから割れてしまいました。
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柄の種類

玄翁の柄は、一般的には、樫の木が多いです。
それ以外にも桜、グミ。あとアオダモ(木製バットの木)などあります。
バットでいうと楓もいいかもしれませんね。(今度、楓で作ってみようかなと思います)

今回は、グミの柄にしてみました。
グミの木は、衝撃を吸収してくれるので使っていて疲れにくいそうです。

本州の方では普通に庭木に生えてるらしく、うらやましいです。

玄翁の穴に合わせて柄を加工します。

今では玄翁に柄が仕込まれた状態で売っているのが当たり前ですが、
昔は、玄翁の鉄の部分を買ってきて、柄を大工が仕込むのが普通でした。

金物屋さんに玄翁の柄を買いに行くと店主の方から、
「お兄ちゃん。柄だけ買ってもダメだよ。そのまま入んないからね。仕込まないとダメなんだよ。」って言われちゃいます。大丈夫ですと言ってもなかなか信じてもらえません。笑

今回のグミの柄はインタネットでお取寄せしました。

使う道具たちです。
この小さなカンナ2つは、自分で作ったものです。
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なんだかんだこれくらいは削りました。
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仕込み完了!


半分くらいまで入れて、ちょっと調整して、よいよ本番です。
色が変わっているところが仮入れで入れたところです。

この穴に柄を差し込むところもおもしろいんですよね。
鉄の部分ではなく、玄翁の柄の根元を叩くと入っていくんです。
言葉では説明できないので、youtubeにいいのがありました!
有名な玄翁鍛冶の方の動画です。

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なんだかんだで、小一時間くらいかかりました。
ぼくにとってはとても幸せな時間です。

手をかけた道具を使うと仕事も楽しくなりますね。