1つ、1つ終わらせる

細かい納まりとパテ塗り。

今日も書き出した作業リストを1行づつやっていく。

午前中に中央に配置されたRのレジカウンターのディテールを仕上げた。
ここで言うディテールとは、細かいバリや段差を鉋で削ったり、コバに板を貼る仕事。

こういうディテールの仕上げをすると、作ったものが急にパシッとする瞬間がある。
実際の差はとても小さく、2,3mmの段差を無くしたり、真っ直ぐに整えたりするだけなのに、抜け殻だった人形が急に命を宿したように、シャキッとするから不思議だ。

もしかしたら、「神は細部に宿る」というのは、こういうことかもしれない。

ただ、人によって、宿らせる神は違うようだ。
他の人の仕事を見ていて、「そこ意味あります?宿ます?」って思うこともあるし、逆に、自分がこだわるところも他の人からすると、「え?そここだわる必要ある?」みたいなことがある。

だから、ディテールの神様は、きっと多神教がベースだと思う。
全ての神を、満足させることはできないと思うと残念な気持ちになるが、一生懸命やれば、何かしらの神が宿ると思うと救われる。
ただ、自己満足にならないように気をつけないといけない。

お昼時間を圧縮して、天板のパテ塗りをした。
今回のR天板は、幅が必要になるので針葉樹合板で作ったが、表面が荒いので下地処理としてパテを塗ることにした。

午後からは、石膏ボードの続きを行う。
余るかなーと思った石膏ボードは真物はちょうどなくなった。計算はあっていたようでよかった。

#yomogiya #大工の日記 #大工