Gallery teto² 様 玄関を作る

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由仁町にある古民家ギャラリーGallery teto² 様の玄関工事が完了しました。

お店の雰囲気を壊さない様に、店主様と考えながら作りました。
屋根の垂木と外壁の板以外は、古材を使っています。
ずっと前からこの姿だったかのように馴染んでくれました。

壁だったところに扉をつける。

工事前の様子
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外壁を剥がします。鉄板の外壁の奥は土壁でした。
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この土壁をそのまま見せたいと思い、土壁を残したまま必要なところだけを壊して、ドアを取り付けます。
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古材の加工

今回使った古材は、お向かいさんの納屋を解体した際の材料を店主の方がとっておいてくれたものです。
土台、柱、桁は、ナラです。
棟木は皮付きのいい感じのものがあったので、それを使いました。おそらくエンジュです。

さすが堅木です。外見は色褪せていても、中身はピッカピカです。
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この斜めのホゾは、桁が抜けないようにする細工です。
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鴨居はこうして柱に穴を開けて差し込むようにします。
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建て込み

加工が終わったら組み立てていきます。
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そして、完成

ペンキを塗る前の状態です。
この古材の色も捨て難いですが、ちょっと色の統一感がなく、落ち着かない感じもします。
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オイルスティンにて着色後(ペンキはお客様自らやってくださいました)
欄間の赤いペンキのラインはお客様のアイディアです。
これ一つで、ギャラリーらしいちょっとモダンな雰囲気になりました。
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玄関の中は、土壁仕上げです。
仕上げと言っても、そのまま残しただけですが、、

このひび割れた土壁の美しさは独特です。ぼくはすごく惹かれます。
一般の方は、土壁をなかなか見る機会はないかもしれません。
ぜひ、見て、感じていただきたいです。

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そして、引き戸の建具ももちろん古物です。
この建具を使いたくて、この玄関のデザインになったと言ってもいいです。
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この建具に使われているガラスは職人さんが吹いて作っていたものだそうです。
平坦でないからこそ、出るこの揺らぎがまた綺麗です。

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この独特なガラスは、ニワカに吹いて作ったものでは?とのことでした。
葉の裏のような「生き物」の幾何学的な模様です。
なぜこうなるのかわかりませんが、職人技です。

古材を使った仕事は大変な部分も多いですが、個人的には楽しい仕事です。

Gallery teto²