階段にドアを

先日、友人の設計士の方からのご紹介で住宅のリフォームの仕事をさせて頂きました。

お客様のご家族が認知症になってしまい、知らないうちに外に出てしまわないよう階段に
特殊な鍵をつけたドアをつけるという内容です。

もともと他の業者様に見積もりを依頼されたのですが、金額的に折り合いがつかなかったそうです。
そこで、友人と作戦会議を実施。低予算で行うためちょっと変わった納まりになっています。

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「大工工事」だけで終わらせる

ドアをつけるためには、壁が必要になります。
壁を作ると壁を仕上げる必要があります。
クロスを貼る場合は、クロス屋さんも必要になります。

ですが、今回は、壁を作らず、柱と枠だけにすることで、その分のコストを削減しました。

さらに省く

ドアの上の壁もなくしました。
ドア枠の横の壁は狭いので、そのまま開口にしました。

階段の腰壁も大工工事だけでできるよう枠とポリカだけにしています。

ドアは、デットストック品

ドアは、また別の友人宅にあったデットストックの在庫品を利用させていただきました。
そして、これがたまたま既存のドアとメーカーが同じで、デザインがほぼ一緒!

プッシュボタン式の鍵をドアノブとしても利用

プッシュボタン式で暗証番号を入れないと開かない鍵をドアノブ兼用として、取り付け。

などなどいろいろな工夫をすることで予算内に抑えることができました。
お客様からは、「安くしていただいてありがとうございます」ととても感謝していただきました。
でも、やり方を変えただけで、きちんと利益のあるこちらとしてもありがたいお仕事でした。

今回の工事にて、少しでも生活が改善され、安心してご家族を見守れる環境ができたら幸いです。