松田美容室様とShandi nivas cafe様の古材を使った建具が出来上がるまでの過程のお話です。
使えるところを切り出す
割れや穴などあり、そのままでは使うことができません。
この中から、割れや痛みがあるところを除いて使えるところだけを切り出します。
切り出した板を接合
製材しないため、板も曲がっていますし、微妙に厚みが違います。
そして、板の表情も違います。
通常は、板の表情が似た者同士をつけますが、
板の雰囲気がでるように、あえて表情の違う組み合わせを探します。
なので、曲がり、厚み、板の表情。
それぞれを見ながら、板の並びを決めます。
そして、並びが決まると一気にビスケットジョイントという工法で接合させます。
板の暴れ防止の吸い付き蟻桟
十分に乾燥しているであろう古材とはいえ、それでも反ったり狂ったりしてきます。
それを防止するために、「吸い付き蟻桟」という反り止めの桟を入れます。
そして、完成!
今回の古材は、もうなくなってしまいました。
古材風に似せる加工はありますが、やはり本物には勝てません。
時間経過だけが出せる独特な風合いは格別です。
先日、友人から「木って切られた後も生きてるんだよな。。。って思うよね」と言っていただきました。
「そうか、生きているから風合いが出るんだ。古材の魅力ってそういうことなんだな。」と気がつかされました。
一見、ゴミと思われてしまうような材料が、こうして新しい形、命になり、
使っていただけるのとても嬉しいことです。