黒漆喰の話

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キャンドルショップkoko様で行った黒漆喰の話をもう少し詳しく書きたいと思います。

黒漆喰は、いろいろなやり方があるようですが、今回は白い漆喰に松墨(松を燃やした時の煤)を混ぜて黒い漆喰を作りました。黒い顔料を混ぜるやり方もありますが、やはりそこは松墨ですね。
※残念ながら実際に混ぜているところの写真を撮り損ねました。。

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磨くと光る

漆喰の面白いところは、「乾きかけに磨くと光る」ところです。
「黒漆喰の磨き」というと漆喰塗りの超高等技術です。反射するくらいピッカピッカ黒い壁を作ることができます。
それは、完璧なほどムラなく漆喰を塗り、そして、すべて磨き切るという根気と技術のいるすごい技です。

もちろん、そんな技術はなく、ピッカピッカの黒い壁も求めているわけではありません。
今回は、質感のある壁を目指して「黒漆喰の半磨き仕上げ」にしました。

まずは、普通に塗ります。
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写真を撮り損ねましたが、全体に黒漆喰を塗った後、乾ききる前に固めのコテで強く擦ります。
すると、高いところだけ、光沢が出ます。
これを全体的に繰り返すことで、高いところだけ光沢が出て、低いところはマットのままという質感の壁ができます。
様子を見ながら、コテと素手で磨いていきます。

これは磨く前の状態です。
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これが磨いた後の状態です。
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照明の色や角度によっても雰囲気が違います。
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墨の黒

光のあたり方によって、いろんな表情を見せてくれます。

単純な「黒」というよりは、「青」が深く、濃くなった青毛のような黒という感じがします。
磨いたところは、墨を割ったときのツヤのある色合いのようにもみえます。

自然の材料だからだせる風合いかもしれません。