朝一番で、型枠を外す。

自分にとって、型枠を外す機会など、本来はないもので、なかなか緊張します。
うまくできているだろうかと。枠に流した時点で、枠が壊れさえしなければ、大きな失敗はないとは思うけど、枠を外すというのは、やはり、緊張するし、ワクワクする。

当たり前だけど、外すことを前提に外しやすいように枠を組んだ。
それがうまく外れてくれるのか。崩れたりしないだろうか。

変に傷つけないように、広げるように外していく。
まだ、乾いていないコンクリートの塊は、濡れた砂のようで、冷たくじとっとしている。
柔らかいうちに、角を削ってもらい、綺麗な形にしてもらった。

作品の台座のようなコンクリートの塊ができた。

次の問題は、乾燥したら、これを少し移動させないといけないということ。
そして、この上にさらに重たい鉄の塊を載せないいけないこと。

どちらも、重たいぜ。

焙煎屋と美容店。
@baisenya_habu
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#yomogiya #コンクリート #台座 #焙煎 #型枠 #DIY
#作業日記

型枠にコンクリートを流す

型枠にコンクリートを流す。

20kgの袋を何袋運んだことか。もちろん、一つ一つは、持てるレベルの重さのものだけど、1日の通算で考えると毎日400kgくらいは持ち上げているのではないか。

特に今日は、砂利、砂、セメントの袋を運び、測り、入れて、混ぜて、枠に入れて。

それを何度も何度も繰り返す。

セメントって不思議なこので、鉄とコンクリートの相性の良さもなんだかか奇跡のように感じる。

もしもセメントが酸性だったら、鉄が錆びて使い物にならなかったはずだし、この、お互いの良さ話を補完する関係性とその使い勝手の良さは、運命的としか言いようがない。

月曜に枠を外すのが楽しみ。

側面はどうなっているだろうか。外す時はドキドキする。

今日の反省は、なぜ、こんなに腰を痛めそうだとわかりきっているのに、コルセットをしなかったのか。

だから、痛めるんだと反省しかない。

今日、明日はゆっくり休んで養生せねば。

小さな型枠

小さな型枠を2つ作った。

一つは、焙煎機を乗せる台。
もう一つは、美容室と住宅をつなげるドアのステップになるところ。

どちらも、Rが付いているので、R合板を使って作った。
今回は、モルタル仕上げはないしで、コンクリートだけで終わらせたいと思っているので、R合板の表面を塗装することにした。
美容室の方は、全面、パテをして、スプレーで塗装。
焙煎機の方は、コンパネの質感が少し出てもいい感じになると思うので、パテはせず、スプレーだけにした。

これで、明日、シリコンスプレーとかけて、コンクリートを手練りで流す。

そう、今回は、手練り。
計算上は、0.13立米なので、生コンを手配するわけにもいかず、手練りをすることにした。
2時には枠の塗装も大体できたので、近所のホームセンターにセメント、砂、砂利を買いにいった。

必要なのは、セメント2袋、砂利9袋、砂5袋。

砂利、砂は、ホームセンターの外に置いてあり、まだ雪が残る通路を押したり、引いたりしながら台車で3往復した。
砂利は、全て買い占めてしまった。

明日の手練りは大変そうだが、仕上がりがどうなるか楽しみだ。

際鉋が活躍

1日中ドアの加工をして、ドアが組み上がった。
今日は、自作した際鉋が活躍した。滅多に使わないので、使うだけで嬉しい気持ちになる。
ボンドの硬化まち。あと、鉄のドアの荒取りをして終わる。明日の朝に仕上げて現場に持っていこう。

朝、作業場からリスの姿が見えた。子供に自慢しようと思って、見つからないように目一杯、腕を伸ばして写真をとる。
リスのスピードは異常なほど早い。早いがよく止まる。瞬間移動する生き物のように見える。奇跡的に飛ぶ姿撮れた。

加工のとき、仮組みの部材を引き抜くときに、勢い余って顔に当たり血が出る。
傷口の見えない怪我は怖い。よって顔面の怪我で血が流れているのは結構怖い。
少し血が出るくらいの怪我でよかった。こういうとき、笑ってくれる人がいないのはただただ痛い。

子供の時から、よく怪我をしていて、多分、顔だけで10針以上は縫っている。
もう縫うような怪我はしたくないなーと改めて思う。

#yomogiya #大工の日記 #大工

腕時計を忘れた日

腕時計を忘れた日

腕時計を忘れてしまい、落ち着かない一日。何度も時計のない袖を捲る。

学生の頃、腕時計が好きだったが、社会人になる頃には身につけなくなっていた。
大工になって、先輩に「仕事が早くなりたかったら、腕時計をつけろ」と言われて、その日からずっと時計をするようになった。
この仕事を何時までに、あと何分あるからあれもやろうなど、1日に何度も時計を見るようになった。
メガネと時計は、着けてたり、着けなかったり、その時の職種によって変わる。

大工になってから、4つくらいは壊しているが、今、使っているのは、BRAUN BNH0021。ほんとは白いレザーのベルトが付いているが、シリコンの黒いベルトに変えて使ってる。
ブラウンの説明書に、「ベルトを他デザインのベルトに変えることはしません。なぜなら、今のデザインがベストであり、それを変えるのは私たちのプロダクトではない。」というようなことが書かれていて、かっこいいなと思った(自分は変えたけど)

Apple Watchのようにカスタマイズ性こそ正義というあり方も、最高のデザインだからカスタマイズを許さないというあり方もどちらもかっこいいなと思う。

仕事は、朝から、カウンターに古材を貼った。とてもいい感じになったが写真を撮り損ねていた。
そして、10時から、お客様に塗壁をしてもらう。塗り方を説明して、あとはDIYでやっていただくことになっている。
いい感じになったと思う。完成を見に行くのが楽しみ

2時まで現場で細かい仕事をした後に、作業場に戻りドアの続きをやる。
今日は、ホゾを作る鋸仕事だけまとめてやって終わった。
夕食後に、明日の加工のために、小鉋と鑿を4本研ぐ。

明日中に、ドアの加工が終われば良いのだが。。。

#yomogiya #大工の日記 #大工

レントゲンと写真

夜中、腰痛で目が覚める。左の踵まで痛くなってきた。
これは、やばいやつ。ということで、朝から整形外科にいく。

結果、筋肉性の腰痛だろうとのこと。踵も筋膜の問題のようだ。
塗り薬と炎症を抑える飲み薬をもらう。ヘルニア的なやつじゃなくてよかった。

レントゲンの写真はとても興味深い。
今回のレントゲンは、撮影するとすぐに隣の管理室で画像になっていたのでデジタルのようだ。機材は東芝製だった。
あのグリッドが書かれた樹脂の中身が、巨大な映像素子だと思うと中身が見てみたい。

フィルムのレントゲンと異なり解像度がとても高い。骨の質感も感じ取れるほどだった。
レントゲンはレンズとかではないので、おそらく、受光器側がデジタルになり解像度が上がったのだろう
もしかすると、X線の強度を変えて連続で3枚くらい取ってから合成しているのかもしれない。

レントゲンを撮ると思うが、もっとじっくり観察したいからデータが欲しい。
原寸のようなので、骨の大きさも測れるし、筋肉の厚みもわかる。それがわかったところで何も得るものがないが興味がある。
3Dではなく、平面だからこそ、ここがこれかー。というように実際の体と骨の構造を確認できる。多分、1時間は余裕で眺められる。

しかし、診察室で、このデータもらえますか?と聞く勇気がなく、いつも言えずにいる。
多分、ヤバいやつだと思われるし、なんか、オオゴトになってしまいそうだ。昔、撮ったMRIは動画で欲しかった。

背骨の曲線はとてもキレイだと言われたのが嬉しかった。

朝イチで行ったが、終わったのは11時半だった。
今日は、2時から美容室だし、もう大工仕事を休みにすることにした。

美容室に行くと、前のお客様が居て、友人の建築家の妹さんだった。
「え!?じゃ、前にmemento moriで手伝ってましたよね?その時お会いしました。」って言ったら、「双子でそっちじゃない方です」と言われた。世の中はとても狭く、なんだか不思議だ。

明日は、お昼休憩のタイミングだけお店に行って、あとはゆっくりしよう。実家に行かないといけないが。

蓬も出てきた。いい季節だ。

#yomogiya #大工の日記 #大工

ドアを作り、冷凍庫と戦う

今日は、PIEMEに念願の大型冷凍庫が届く。
128kgある冷凍庫をどうやって下ろして、中にまで運ぶかが課題であり、腰が不安である。

朝、運送会社さんに電話し、予定の到着時刻を確認する。
「お昼くらい、遅くとも2時までには着きます」とのこと。ざっくりだが、目安がわかるだけでもすごく助かる。

ドアの材料の製材を少ししたら、お店に行って、冷凍庫を設置する場所の片付けをする。
午後まで、製材の続きをするために、一度作業場に戻る。

12時くらいにお店に戻り冷凍庫の到着を待つ。その間に、お花屋さんの洗濯機の調子が悪いとのことで、見に行く。
先日、ドラム式洗濯機を設置したが、かなり揺れる。暴れるので何か対応が必要だ。
洗濯機の対応をしている間に冷凍庫が到着。

たかしくん、かずくんに応援にきてもらい、そして、運転手さんにも手伝ってもらいながら、冷凍庫の搬入をした。
「とりあえず、おろしたら、みんなで記念撮影しよう」とか言ってたのに、そんな暇はなく、巨大な冷凍庫を格闘をする。
幅がギリギリで、トイレのドアノブを外し、ドアを外し、冷凍庫の上のフレームを歪ませながら、搬入を試みる。
水平には高さの関係で入らないので、横にして運び、設置場所に近づいたら、頭を持ち持ち上げて、起こしながら中に入れていく。
どうにか入った時には、みんなで「OKー!!!!」と歓声を上げる。すごい達成感と充実感。
あっという間に1時間半くらい経っていた。

そのあと、お花屋さんの洗濯機に立ち向かう。
電気屋さんのまっちゃんがちょうどいたので、相談する。
こんなに揺れるのは製品の問題じゃないかと言われ、サポートセンターに電話してみる。
すると、据え付けをするときに外さないといけないボルトがあることが判明。
運搬中に振動を吸収する軸を痛めないように、ロックがかかっていたようだ。

ボルトを抜いた洗濯機は、驚くほど静かに回るようになった。
一人で解決しないことは、他の人に聞くのが1番だ。

解決してよかった。もう少しで床を剥がして、床の補強をするところだった。

予定よりずいぶん、遅くなったが、作業場に戻り、ドアの加工の続きをする。
溝をつけ、縦枠の長さをきり、仕口を1箇所作った。

とても疲れる1日だったが、こうしてまとめて見ると、問題が2つも解決した充実した1日だった。

冷凍庫は、クラウドファンディングで支援をしていただき、やっと購入することができた。
半導体不足の関係で、納品まで半年近くかかったが、お店の1歳のバースディプレゼントのようだ。
本当に嬉しい。ありがとうございます!

安全を考慮し、電源は明日の朝入れることにした。
明日から新しいスタートだ。

#yomogiya #大工の日記 #大工 #手術リハビリ頑張ってください #ご支援いただいた皆まさありがとうございます! #大切に使います

現場は終盤

朝は、自宅で枠材の加工をし、午後から、新しく作る出入り口の枠を取り付けた。
結局、段差がなくなるように作ることにした。

沓摺りの斜めの部分は真鍮か銅板にすることが多いけど、今回は、赤いトタンにしようと思う。
床の土間コンとの間はモルタルを入れる。

現場は終盤。余った木材と道具を一式引き下げた。

残りの作業は、
-ドアを作る、取付ける
-カウンターに古材をはる
-鉄のドアに取手を作る。取付ける。細かい調整を行う。
-メニューを載せる棚を作る。取付ける。

あとは、ペンキ塗りと壁塗りのサポートに行くくらいのはず。
残りのほとんどの作業が、自分で作って、それを取り付ける思うとまだ結構仕事がある。

やっちゃんが戻ってきた時には、驚くほどいいものを作ろう。

#yomogiya #大工の日記 #大工 #手術リハビリ頑張ってください

霧に包まれた朝

霧に包まれた朝、現場に向かう。いつもより、到着まで時間がかかった。

7時の現場は、まだ霧の中だったので、解体したドアの続きは明るくなってからにする。
黒いカウンターにワックスを塗り、白く塗るカウンターの天板を塗る。
ワックスはウエスよりもハケの方が良さそうだ。

その後、キッチンとフロアの小窓の開口部を作る。(忘れていたやつ)

9時くらいになり辺りは明るくなったので、ドアの続きをやることにする。

ドアの枠に古材を使う。古材は、柵として利用したいたものをバラすところから始まる。
ボルトと釘で止められており、どれもなかなか外れない。
使いたい板側を痛めないように、不要な木材を割ったり、砕きながら、板を取り出す。

午前中いっぱいかかって、古材の板が4枚取れた。

午後からは、ドアの枠を作る。1250の開口部に、750のドアと小壁を作る。
ドアも枠も自分で作ると自由度が高すぎて、とても悩む。

明日からドア作りを行うが、その前に沓摺りを作って、現場で取り付けないといけない。

#yomogiya #大工の日記 #大工

蝶番の溶接

週末、鉄の扉に蝶番を溶接する。
元々、横に開くゲートだったものを縦で使う扉にする。
取り付けるのが楽しみだ。

グラインダーで少し指を削ってしまったが、大工の怪我と溶接の怪我は、種類が違うなと傷口を眺めながら思う。

大工は、切り傷が多く、血がよく出る。
溶接は、火傷が多い、グラインダーの傷も切れるというよりは、火傷に近い。
どちらも目にゴミが入ることがあるが、鉄の仕事は、目に刺さると自然には取れない。眼球の中で錆びると失明のリスクもあるので、病院に行って取ってもらわないいけない。

今のところ3回ほど、鉄粉を取ってもらった。鉄の仕事は保護メガネは欠かせない。

今日は、エフ ロクブンノイチ展示室さんの小屋の冬囲を外しにいく。
我ながらいい小屋だと自画自賛。

夏には、自分の展示もさせていただく。不安もあるが楽しみでもある。

#yomogiya #大工の日記 #大工

AM大工、PM店員

AM大工、PM店員

朝イチで、昨日作った小壁を確認してもらう。
左右対称じゃない方がいいかなと思ったが、昨日片方の壁ができると反対側もあったほうがいいと思ったので、作ったのを確認してもらった。「ある方がいいね!」と言うことなので、そのまま裏側も貼る。
厨房内の床はかなり水洗いをするということなので、下半分の下地はコンパネにし、さらに仕上げはキッチンパネルにする。
ショーケース横の丸太の曲がった柱が絡むボードも貼り終わった。

これで、ボードが全て終わったと思って全部片付けたところで、1箇所、やり残しを発見した。
もう、これは月曜日にしよう。

そして、昨日パテを塗った天板をサンダーで仕上げる。
見た目にはわかりにくいが、細かい木目や節の中にパテが入り表面が整った。
今回はベタ塗りのペンキを使うので、針葉樹合板の細かい節穴や木目、欠けなどを埋めたかった。

これで月曜日に天板も塗装ができる。塗装が終われば、さらに仕上げができる。

午後は、PIEMEへ。今日は1周年なので、お店に行きたかった。
1年とは思えないほど、濃厚であっと言う間の1年だった。

店頭で接客するのはとても楽しい。毎日、新鮮で刺激的。
嬉しいことはたくさんあったけど、「車で食べて美味しかったからUターンしてきました!」と10分くらいの短時間リピーターがすごく嬉しかったのを覚えている。

スタッフのみんなから、1周年のお花をいただいた。
まさかスタッフのみんなから、お祝いをもらうとは思ってなっかったので、びっくりしたし、ちょっとグッときた。

お客様とスタッフのみんながあってのお店だなとつくづく思う。
こうしてお店ができていることがありがたい。

新しいメニューの試作もできた。2年目のスタートに新しいチャレンジをするのはPIEMEっぽい。
自分の写真を見て、髪を切らないとやばいなと知る。
すぐにメールしよう。

#yomogiya #大工の日記 #大工 #店主の日記

1つ、1つ終わらせる

細かい納まりとパテ塗り。

今日も書き出した作業リストを1行づつやっていく。

午前中に中央に配置されたRのレジカウンターのディテールを仕上げた。
ここで言うディテールとは、細かいバリや段差を鉋で削ったり、コバに板を貼る仕事。

こういうディテールの仕上げをすると、作ったものが急にパシッとする瞬間がある。
実際の差はとても小さく、2,3mmの段差を無くしたり、真っ直ぐに整えたりするだけなのに、抜け殻だった人形が急に命を宿したように、シャキッとするから不思議だ。

もしかしたら、「神は細部に宿る」というのは、こういうことかもしれない。

ただ、人によって、宿らせる神は違うようだ。
他の人の仕事を見ていて、「そこ意味あります?宿ます?」って思うこともあるし、逆に、自分がこだわるところも他の人からすると、「え?そここだわる必要ある?」みたいなことがある。

だから、ディテールの神様は、きっと多神教がベースだと思う。
全ての神を、満足させることはできないと思うと残念な気持ちになるが、一生懸命やれば、何かしらの神が宿ると思うと救われる。
ただ、自己満足にならないように気をつけないといけない。

お昼時間を圧縮して、天板のパテ塗りをした。
今回のR天板は、幅が必要になるので針葉樹合板で作ったが、表面が荒いので下地処理としてパテを塗ることにした。

午後からは、石膏ボードの続きを行う。
余るかなーと思った石膏ボードは真物はちょうどなくなった。計算はあっていたようでよかった。

#yomogiya #大工の日記 #大工

進んでるが進んでない。

見た目には、なかなか進まない後半戦。

内部の仕事は、1日単位のまとまった仕事はなくなり、細かい仕事がいくつか残っている。
この細かい仕事を片付けたら、塗装、仕上げ材の取り付けとなる。

朝から、残っている仕事を書き出し、順番をつけて着手する。
こうしておくと、次に何をやろうかなーと悩まなくて良い。

正面のカウンターの壁を作る。ボード貼る。内部はキッチンパネルを貼る。
ショーケースの横の壁を作る
Rカウンターの内部の棚を作る。
天板つける。
引き戸の扉を作る。
古材のドアの蝶番を溶接する。
ドアを取り付ける。
外壁解体。ドア作る。

今日は、木材を使う仕事をまとめてやることにした。下地類とRカウンター内部の棚。
明日は、残った棚の受け柱をつけたら、ボード張りと天板のパテをやろう。

塗装の色も最終的に決まったので、その準備を進める。
今週中に内部の塗装以外を終わらせたいが、すでに明日は木曜日。
溶接のタイミングが難しい。

#yomogiya #大工の日記 #大工

ミルトへ

今日はミルトで展示のお手伝い。

遊木童さん、木工房ピヨモコさん。木工家のお二人と一緒に既存の壁画を撤去し、内部に配置替えを行う。
作業しながら、作品作りについて話をした。

木工家の友人、知人も多いので、普段からいろんな話をするけど、木工家と大工は、同じく木材を使ってものづくりをするけど、仕事内容は結構違う。

個人的な印象としては、大工は基本的に1点ものを作ることが多くて、1点ものを作ることへの抵抗があまりない。
それに対して、家具作りは、それぞれのプロダクトがあり、同じものを多数作ることが多いので、1点ものは特別な位置付けにある感じがする。

ここの違いは、コストに対する意識の違いもあって、大工は、1日いくらというざっくりとした仕事をしているのに対して、家具作りの方は、製品原価を考えたものづくりをしている。
工事という大きな仕事の中で1点ものを作っているのと製品の価格の中でものを作っているのとでは、そこのシビやさが変わってくるのかもしれない。

家具作りの精度や手間、材料のコストをみると、とてものこの値段では作れないなー。どうやったら作れるんだろうと興味が広がる。

遊木童さんが、全て一点ものという作品作りをしているという話になり、「いやー、家具でそれはかなりの変態っすねー(褒め言葉)」と3人で笑った。

家具を作る職種でも、木工作家さんと家具作家さんは、結構違うし、小物を作る人も結構違う。
大工も、木造とマンション系、店舗内装屋さんも結構違う。

それぞれ違っていて、相違点と共通点とその周辺の話がいつも面白い。

午後からは、MAYAMAXXさんの展示の準備を手伝う。

MAYAさんの仕事をしてから、ものすごくいろんなことを学んだ。
その中の1つに、何に絵を書くのか?という違いを知った。
紙、板、キャンバス、その他いろんな素材。
描き心地という点はわからないけど、素材の違いでこんなに印象が変わるんだなと驚いた。さらに、同じ素材でも、そこからさらに素材の個性の世界が広がっている。
絵を描く方なら当たり前のことなんだろうけど、自分にとっては大きな学びであった。作品における素材の選択はいつの時点でされるのだろうかというのも個人的に興味深い。

キャンバスに描かれた新しいシリーズの作品もあり、また全然違う作品だった。
かわいい子も、かっこいいやつも、親近感がわく作品もあって、もっとじっくり見たかった。
展示が始まったら、またじっくりとみに行かなくては。

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サマータイム

朝7時からスタートすると不思議と9時に一度集中力が途切れる。

いつもの8時スタート、10時休憩の流れが体に慣れてしまい、2時間ごとに休憩が必要なようだ。

今日は、弟子に助けてもらう。
お弟子には、仮止めだったボード類のビス打ちをお願いする。
先週、コンパネ用のビスがなくなってしまい、仮止めになっていたコンパネもたくさんあった。
ビス打ちだけでも、半日くらいかかるのでとても助かる。

今日のメインは、先週に作ったRの天板の取り付け。
少しのずれ大きなずれになるし、直線と直角がない。つまり基準がないので本当に難しい。

天板がつき全体の形が見えてきたが、細かい納まりがまだまだたくさんある。
頭の中で、最終的な細かい納まりを決めていく。

”ここに壁を作る”ということが決まっていたとしても、既存のものとの関係で厚みや位置を調子する必要がある。その位置によって最終的なイメージも変わってくるので、最終的にどうしたいのか、どうなるのか。
「枠か見切りをつければいい。」というタイプではないので、こっちを出したら、こうなるから、やっぱり。。。みたいな細かいところをイメージしながらネチネチと悩み続ける。
改装工事の場合は、図面に出てこないような細かい点がたくさん出てくるので、今日は、朝からかなり頭を使った。

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利用できるもの

朝起きて、すぐに腰の湿布を張り替える。2,3年に一度の腰痛が年1くらいになっている。歳をとった。
現場に水筒を忘れてきてしまったので、keepcupにコーヒーを入れて家を出た。
今日は、たぶん、カフェインが足りない。

現場に向かう車の中で、引き戸の納まりの手順をイメージしたが、まだ曖昧な部分が残る。
ベンチの続きを作り、残りの下地をした後、掃除をしながら引き戸の納まりを考えていた。

作るのは、カウンターの中に入れる小さな引き戸。

既存のカウンターを外したものを再利用する。
幅が足りないので、溝のところでジョイントすることにした。違和感のなく一枚の板に見えるように仕上がったと思う。
ただ、扉は基本閉じてあるので、ここに注目されることはない。

今回の引き戸は、カウンターの板だけが見えるような形にしたかったので上枠は壁の中に入れる納まりにした。
ここは、腕の見せ所だなーとかふっと思ったが、そこは見えないところというのが少し笑える。

下地類が終わったのは、11:45くらい。キリがいいから昼にしようかなーと思ったが、そのままボードを貼ることにした。
2枚貼ったら12:00は過ぎていた。

石膏ボードは、丸太が絡むところが多く、真っ直ぐカットするものはほぼない。ほとんどカッターで切ることになった。
ボードは測って、カットして貼るまでが大体1枚10分くらい。こういうすりつけでつけるものは、測るのにも加工にも時間がかかる。今回は、6枚で2時間かかったので、大体1枚20分くらいかかってしまった。

今日中にボードが終わるかなと思ったが、6枚分残った。下地に時間がかかった。

明日は、現場を開けて、午前中は打ち合わせと午後にはカウンターの天板の加工をする。

天板の加工はなかなか大変だ。
昨日は、引き戸の納まりで頭を悩ませ、丸太のボード張りが大変だなーと思っていたが、終わってみるとたいしたことはない。
いつものことだが、やるまでは、うまくできるか不安だし、どうやるか悩み続ける。

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